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ARCHI-COLORS
ARCHI-COLORS(アーキカラーズ)は、複数の写真から色彩(マンセル値)と建築の見え方の関係を知るためのWebギャラリーです。

設計者のカラーデザイン補助ツールとして、また、パース制作者の色表現の参考ツールとして作成しました。

なぜ必要?

マンセル値で表される色は、(一社)日本塗料工業会が発行している「塗料用標準色」サンプル帳などで確認することができます。
しかし、建築にこれらの色を使用した時にどのように見えるかを予測するのは意外と難しいものです。

なぜなら、色の見え方は素材の凹凸、反射率、観測する時間帯、天候など様々な要因によって変化してしまうからです。

ARCHI-COLORS

更に、人間の認知特性として「色の面積効果」というものがあり、「明るい色を広い面積で使うとより明るく、鮮やかに見える傾向がある」ことも予測を困難にする要因となっています。

これらのようなことから、一つの状況だけを見て色を把握することは不可能です。
しかし逆に、複数のケースを同時に見ることによって色の雰囲気を大掴みにすることは出来るのではないかと考えました。
そこで作られたのがARCHI-COLORSです。

マンセル値とは

色を色相・明度・彩度の3属性に分類した値で、塗装色や景観条例の色彩基準などで「色のものさし」として広く用いられています。
(一社)日本塗料工業会が発行している「日塗工番号」もマンセル値に対応しており、例えば日塗工番号19-70Cはマンセル値10YR7/1.5に相当します。

日塗工番号とマンセル値

掲載している写真について

写真が実際の建築の見た目に近くなるよう、撮影時には適宜露出調整などを行っていますが、 撮影後の色に関するレタッチ(トーンカーブ、レベル補正など)は行っておりません。
また、早朝や夕暮れ時は太陽光の色温度が低く、大きく色の雰囲気が変わってしまうため、撮影の時間帯は大体9時から15時頃を狙っています。

色温度の目安
参考:「色彩評価用光源の条件」佐藤泰司, 色彩工学コンファレンス, 1993

測色方法について

ARCHI-COLORSに掲載しているマンセル値は、対象と色票を並べて色票の中から近い色を探す「視感測色法」による値を基本としています。
誤差を小さくするため、なるべく対象と色票の距離が近い位置で測った数値を記載しています。また、色ムラのあるタイルや石材等の場合は、おおよその平均値を採用しています。

視感測色法


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